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微妙なさじ加減の違い [マネジメント]

こんにちは、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。


1週間ほど前、とあるお好み焼き屋さんに
ランチを食べにいきました。

お好み焼きといっても、そこは広島風。

キャベツと麺を小麦粉と卵で挟んで
こんがりと焼き上げるお好み焼きです。


いつもはその店のオバちゃんが
焼いてくれるのですが、
行った日は夏休みなのか、
そのオバちゃんがいません。

そして、普段はキャベツを
切っているお兄ちゃんが
お好み焼きを焼いています。


いつもの通り、肉玉そばを注文して
待つこと10分あまり、


 「お待たせしました!」


と目の前の鉄板の上に
お好み焼きが置かれました。


そのお好み焼きを一瞬見た
私の第一印象は


 「あれぇ・・・?」


言葉ではどこがどうだと
上手く説明できないのですが、
今までとは料理の雰囲気が
なんとなく違います。


そして、一口食べて、


 「むむむ・・・」


不安は確信に変わりました。


要は、食べた感じが全体に
「べちょっ」としているのです。

いつもオバちゃんが焼いていた
お好み焼きのようなパリパリ感が
ありません。

焼き方が足りないのか、
料理の仕方が悪いのか
は分かりませんが、
あまり美味しくありませんでした。


そこは今までも数回行っているお店。

久しぶりに行った時に
味が大きく変わっていたので、
ちょっとがっかりなランチに
なってしまいました。


・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・

先のお好み焼き屋さんのように、
料理は、やはり作り手によって
味が大きく違います。

オバちゃんもお兄ちゃんも
カウンターの鉄板で焼いているので、
どのように料理しているのかは
見ていると分かります。


しかし、
一連の動作にあまり違いはなくても、
さじ加減が微妙に異なるのかもしれません。



さて、会社の業務においても
人によって仕事の進め方、やり方は
微妙に異なります。

ある程度の大枠は規程やマニュアルで
決めていても、


 ・完璧を求める

 ・スピードを重視する

 ・分かりやすさが第一


など、それぞれに濃淡があります。


私も今まで何十人という上司の人に
仕えてきましたが、その時々によって
重点を置くポイントを使い分けてきた
気がします。

そして、これらマニュアルなどでは
伝わりにくい判断基準が
結果的には大きな違いを生むことがあります。


====================
 迷った時には
 どこに立ち返って考えるべきか
====================


この点が社内で意思統一でき、
しっかりと全員に浸透しているかどうか。


一朝一夕にはできないことだけに
日頃から頭の片隅には置いておきたいですね。
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数字の順番を並び変えて自社の問題を見つける [マネジメント]

Thunderbird_1.jpg
こんにちは、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

子供の頃によく見ていた「サンダーバード」。

トレーシー家の5人兄弟が国際救助隊として
人類の危機を救うという特撮人形劇です。


最初に放映されたのは1965年ですが、
何回か再放送されているので、
ご覧になった方もおられるかもしれませんね。


番組の冒頭、テーマ曲にのって
5人が操縦する最新鋭のスーパーメカ
(サンダーバード1~5号)が紹介されます。

しかし、なぜかその出てくる順番が


 1→5→2→4→3


どうして、1、2、3…という数字の並びと
違うのかが長年気になっていました。


そして、先月買ったサンダーバードの
DVDコレクションでようやくその謎が
とけました。



このDVDコレクション、
毎号番組に関する様々なエピソードが
紹介されています。


その第1巻にはトレーシー一家の
家系図が載っており、


 1号の運転は長男のスコット

 2号の担当は三男のバージル

  ・・・・・


そう、
紹介される順番は兄弟の年令順だったのです!



・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・━・━・━・

「数字を見るときのコツ」はいくつかありますが、
一つは、

==========================
 数字を並べる順番
==========================

が大切と考えています。


会社の数字を見る場合、
経理や会計のルールに基づいて
資料を作ることが多いため、


 ・勘定科目別

 ・流動資産→固定資産

 ・給与~交通費~交際費~賃借料…


といった決まった順番で
数字が並んでいることが多いかと思います。


また、取引先や仕入先等は


 ・アイウエオ

 ・ABC

 ・取引先番号


などで管理されている場合も
あるかもしれませんね。


これらは、


 ・誰が見ても分かる

 ・同じ基準なので他社と比較できる


といったメリットがあります。



一方で、定型化された順番だと


 ・自社特有の問題が見つけにくい

 ・優先度合いをつけにくい


といったデメリットもあります。



そこで、会社の数字を


 ・金額の多い順番

 ・利益率の高い順番

 ・売掛金回収期間の長い順番 etc.
        
   
で並べ替えてみると、
今までとは違った風景が見えてくる
ことがあります。


数字はそれ自体は無味乾燥なものですが、

==========================
 数字を並び替えることで
 輝きを増すこともあれば、
 危険を知らせるシグナルになる
==========================

ことも・・・。


単純だけれど、案外効果のある数字の並べ替え。

お時間のある時に一度やってみると
新しい発見があるかもしれません。


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やっている理由を考えてみる [マネジメント]

こんにちは、岩井徹朗です。


メールを受信した時、

 開封確認メッセージ

を要求されることがあります。


私は自分がメールを送る時には
ほとんど使っていません。

でも、これはぜひ読んでほしいという
メールを送った時、相手の方がそれを
読んでくれたかどうかが気になるという
気持ちはよく分かります。


一方で、この開封確認メッセージ。

受取る人によっては

 「うざったいなあ…」

と感じる人がいます。


私の場合、それほどの嫌悪感は感じません。


それでも、確認要求メッセージがある
メールに対しては、

 「返信しなくてもいいかなあ」

という心理がついつい働きます。


これって、メールを送る側からすると、
コミュニケーションを遮ることになるので
かえって逆効果ですね。



*****************************************************

仕事の関係で毎週2~3回メールをくれる方が
いるのですが、その人からのメールは
いつも確認要求メッセージ付き。


そこで、先日思い切って


 「確認メッセージがついているのは
  何か特別な理由があるのですか?」


という質問をしました。


先方の答えは、


 「別に特段の理由は…」


私は思っていることを正直にお話し、


 「どうしても開封確認が必要な
  重要メール以外は確認メッセージの
  設定を外してみては」


というご提案しました。


それ以降その方からのメールは
確認要求メッセージなし。


私とのメールのやり取りもよりスムーズに
なった感じです。



*****************************************************

会社の中でも

----------------------------------------------------
 なんとなく続けている業務
----------------------------------------------------
  
というのがいくつかあります。



最近業務フローの点検を行った会社では、


 ・正社員の給料:当月分を25日支払い

 ・パート社員の給料:前月分を翌15日支払い


と分かれていました。


ここ数年、ずっと同じやり方を続けて
おられたのですが、ご担当の方に理由を
お聞きしても

 「ちょっとよく分かりません」

というご返事。


そこで、社長および税理士の先生と相談し、


 正社員の給料:前月分を翌15日支払い


に変更して統一しました。


移行月は締めの関係で一時的に社員の
支給額が減るという課題はありました。


しかし、社長が、

 もし移行時に不都合が起きる場合は、
 不足分を会社から社員に貸付けする

というご決断をされたこともあり、
移行も無事終了。


結果的に、業務の効率化につながり、
資金繰りの把握もより簡単になりました。



なんとなく惰性で昔から続けている習慣
のようなものがあります。

始めた当初はそれなりの意味や理由があっても、
状況が変わって今ではやめた方が皆がハッピーに
なるものも…。



中小企業は

----------------------------------------------------
 経営資源の集約化
----------------------------------------------------

が飛躍のキーポイント。


「なんとなく」ではなく、やる、やらないを
はっきりさせた方がベターと考えています。


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会社も上り坂か下り坂かで対処方法が異なります [マネジメント]

 こんにちは、「会社の土台作り」をやっている岩井徹朗です。


 先日は半日都心を散歩してきました。

 最初に訪れたのが愛宕神社。以前から気になっていました。

 徳川家光の時代、四国丸亀藩の家臣曲垣平九郎が、愛宕山の急勾配を一気に馬で駆け上がり、家光が所望した梅の枝を献上。その名を全国に轟かせることになった故事で知られる「出世の石段」が有名です。
P_110504_atagao_02.jpg

 石段を下から見上げると、切り立った崖のよう。よくもまあこんな坂を馬で駆け上がったものだと感心してしまいます。

 途中に休憩場所もないため、上るなら86段を一気に。上る前から足も重くなります。

 実際上り始めると想像以上にきつく、日頃の運動不足がたたってか、ひざはがくがく、呼吸はぜいぜい。背中にはうっすらと汗がにじみます。

P_110522_atago_02.jpg

 
 一方で、より気を使ったのが下り。

 神社の境内から下を見下ろすと、まるでスキーのジャンプ台。

 高所恐怖症の私は思わず足がすくんでしまいました。

 また、一段一段の幅がそれほど広くないため、足の大きな私はつま先が石段からはみ出ます。上りの時ほどスピードを出すことは到底できず、降りながらでも転げ落ちたら・・・という怖さが常に頭をよぎっていました。



 こんな時は

  一歩一歩降りる

  時間をかけてゆっくりと降りる

  いざという時掴めるものを探しておく
   
   ・・・階段の場合は手すり

ことが怪我を防ぐことになります。


 また、どうしても無理そうな場合は

  別の方法を選択する


   ・・・神社の場合はより緩やかな階段やエレベーターもあり

ということも視野に入れておく必要があります。


 石段の場合は見れば上りなのか、下りなのかはすぐに分りますが、会社の場合、中にどっぷり浸かっていると、置かれた状況がすぐには分らないことがあります。

 上向き調子の時は、多少問題があってもなんとか乗り切れますが、下り坂の場合は、気をつけないと思わぬところで足元をすくわれることも。

 また、急な下り坂に見えても目指すべきゴールを明確にし、一歩一歩進んでいくことで、結果的には早く業績を回復軌道にのせることもあります。


 資金繰りを考える上でも、下り坂の時には

  数字をより緻密に検証すること

と、

  大胆に対策を実行すること

の両方が求められます。


 今が上り坂なのか、下り坂なのか。時には俯瞰して会社の状況を見てみることで、より良い対処方法も見えてくるのではと思います。


 以上ご参考になれば幸いです。
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会社の中でPLANT(植物)を育てる習慣を [マネジメント]

 こんにちは、「会社の土台作り」をやっている岩井徹朗です。


 連日ニュースに出てくる原子力安全・保安院。経済産業省の特別機関で、どちらかと言えば原子力を推進する立場にある経産省の管轄化で、原子力の安全が客観的に検証できているのかという批判が一部で出ています。


 一方、私が以前勤めていた銀行においても、一時、業務推進本部の下に審査部門が配置されていたことがありました。

 営業と審査を一体化することで、結論を出すスピードを速め、融資残高を増やそうという狙いです。

 しかし、その結果、多くの不良債権が発生するという状態に・・・。そこで、今では営業と審査部門は独立させ、相互牽制を図っています。


 本来営業など売上を増やそうとする部門と、審査部や管理部など問題点をチェックする部門は分離した方が良いと言われています。

 しかし、現実問題として、多くの中小企業は、まずは売上を上げてお金を稼ぐことが優先です。そして、人員も限られています。

 このため、チェックする部門がなかったり、あっても本来果たすべき機能をきちんと実行できておらず、業務推進部門に力が集中しているところも多いのではないでしょうか。


 そのような会社に対して、私の方でお薦めしている方法は次のPLANTです。

  P:premise →前提

  L:logic    →論理

  A:angle   →見方

  N:number  →数値

  T:term    →期間

 つまり、

  どういう「前提」を置いて

  どのような「論理」で考え

  どういう「見方」をするか

 そして、

  それを「数値」として算出し、

  「期間」を決めて検証する

ということです。

 別部門を作ることが難しければ、営業を推進する中でチェックする機能を取り込んで、業務を進める中で必ず見直しを実施するという訳です。


 植物が手間ひまをかけなければきちんと育たないように、このような仕組みも定着させるには時間がかかります。

 しかし、やっていないと、同じような間違いを何度も繰り返したり、大きな問題が起きた時に、すぐ「想定外だった」という言い訳をして次へとつながりません。

 創意工夫でPLANT(植物)を育てる習慣を会社に定着させていただければと思います。
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