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見方が甘かったと反省中 [マネジメント]

 今日、我が家で愛用している化粧品の通販会社が民事再生手続をしていたことを知りました。

 それも5ヶ月ほど前に・・・。

 この会社、今年の初めに取引先との間で生じた予想外の支障とかいう理由で急に在庫切れになっていました。

 石鹸や化粧水などけっして値段は安くはないのですが、保湿性が非常によく、それを使っていると肌がカサカサになったりしません。
 私も顔がすぐにカサついて痒くなったりするため、夜お風呂に入った時にその会社の石鹸を使って洗顔していました。このため、販売が一時中止になった時はせっかく良いものなのに残念だなあと思っていました。

 その後、同社からは利用者宛には何回か定期的にお知らせが来ていました。
 石鹸、化粧水と徐々に販売を再開し、今週になってボディーローションの販売を再開したというお知らせがちょうど来ていたところだったのです。

 会員である家内宛のお知らせを読む限りにおいては、社長は自分の不徳の致すところという説明だけで、

 ・どうして在庫切れになったのか

 ・取引先との間で何が起こったのか

という事に対してははっきりとした説明はありませんでした。

 このため、我が家では

 「どこか大手企業が手を回して輸出元を止めているんじゃないの?」

 「良い商品があると足を引っ張る連中も多いからねえ・・・。」

というように陰ながらこの会社を応援し、商品の販売再開を心待ちにしていたのです。

 今回、5ヶ月も前に民事再生手続を開始したのが分ったのは、定期的に来るお知らせの会社名が以前とは微妙に違っていることにたまたま気づいたからです。

 いろいろ厳しい状況が続いていたので、有力なスポンサーが出てきたのかなあと思ってインターネットで検索してみると、実は・・・。

 知らなかったこちらが間抜けだと言われてしまえばそれまでですが、私も家内もちょっとがっかりした気分になりました。

 それは会社の説明についてです。

 その会社の社長からは毎月月初に会員宛にメールが送られてきます。

 在庫切れになってからは、それに関するお詫びと反省が内容の中心になっていましたが、それ以前の内容は顧客の事を大切にする気持ちと自社の商品に対する熱い思いが伝わってくるとても素敵なメールでした。

 また、その内容に感動してたまに家内が返事を出すと、わざわざ社長ご本人から心のこもった返事をくれたこともあります。私も経営者の端くれとして見習うべき事が多いなあと思っていたのです。

 したがって、在庫切れになってから、やや歯切れの悪い内容になっていたことに対しても

 「いろいろと交渉中の事があり、なかなか公けにはできないんだろうなあ。」

と好意的に解釈していました。

 私としては5月の時点で民事再生手続を始めたのなら、どうしてその事に一言も言及しなかったのかという疑問が残ります。

 我が家では在庫切れ以降、石鹸もより丁寧に使うようにしていました。

 そして、最終的に使い切った後も、もうすぐ販売再開というお知らせに基づき、他社製品をなるべく買わずに対応していました。

 それもこれも、物の良さと(従来の)会社の対応の良さを信頼していたからです。

 今振り返ってみると、たとえ民事再生手続の事実を5月に知ったとしても、商品の販売再開を気長に待っていたと思います。それだけその商品の良さが群を抜いていたからです。

 この会社がどういう経緯で業績不振に陥り、どんなスポンサーがついて経営再建を図ろうとしているのかは分りません。
 しかし、少なくとも以前よりこの会社に対する愛着が無くなり、興味は激減してしまったのは事実です。
 
 よく会社のディスクロージャーとか経営者の説明責任とか言われますが、それをきちんとやっていない会社が多いのはご存知の通り。

 けれども、自分が

 「この会社はいい!」

 「あの社長のようになりたいなあ。」

と思っていた先が、それを顧客に対してやっていなかったという事実を間の当りにし、私の「会社の見方」もまだまだ甘いと多いに反省しているところです。 
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菅野郁夫

難しい問題と思います。

ただ、サプライヤーとして相手方に供給する立場の場合、供給に支障をきたす場合は、正確で迅速な情報共有を図るべきと考えます。これは、最低限守るレベルの責任と思いますが、なかなか守られていないのが実情ですね。

せっかく信頼していただいたお客様を裏切る行為は、その企業及び経営者の今後の展開にあってはならないことだし、そのお気持ちを汲み取って欲しいものだなと感じます。同時に、自らの生き様にも良い反省点をいただきました。

ありがとうごあいました。
by 菅野郁夫 (2010-10-29 11:58) 

岩井徹朗★会社の土台作り

菅野さん

コメントありがとうございます。
株式を公開していない場合、どこまで外部に情報公開するかはその会社の姿勢次第。
今回のケースもいろいろと事情はあったかと思いますが、昔からのユーザーとしてはきちんと教えてほしかったという思いが残ります。

by 岩井徹朗★会社の土台作り (2010-10-30 11:55) 

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