売掛金の未回収を防ぐには

　先月末に入金されるはずだったある売掛金が月初になっても確認できなかった。
　このため、朝一番で先方に確認したところ、「もらった請求書を見落としていたので、今振込の手続をしました。」との回答。
　午後になって通帳を記帳したら、きちんと入金されていたので、事なきを得た。

　しかし、いくつか気になることがある。

　①今まで先方が月末振込で遅れた事はほとんどなく、以前一度遅れた場合もきちんと事前に連絡があったこと。
　②請求書を見落としていたという理由であるが、請求内容、金額については月中に先方から送られた資料を基に確認したものであること。
　③いろいろな事情が重なったこともあり、最近先方の社長はちょっと元気がないこと。

　このような場合、今回は入金になったから良しとして終わりにするのではなく、先方の資金繰りや自社の売掛金回収について今まで以上に注意を払う必要がある。

　一部では景気が回復基調にあると言われているが、まだまだ多くの中堅・中小企業にとっては厳しい環境が続いている。
　せっかく頑張って売上を上げても相手先の業況がおかしくなって、売掛金が回収できなければ、元も子もない。

　売掛金の未回収を防ぐには取引開始前にきちんと調査することも大切であるが、取引が始まった後も、ちょっとした兆候や異変を見逃さないことも非常に大事。
　「何か変だなあ。」とか、「いつもと違うぞ。」感じたら、従来よりもコンタクトを増やしたり、入金前の事前確認を励行したりすることで、売掛金が回収できる確率は確実に上昇するはずである。

　さて、今回の件で我が身を省みると、ＧＷ中の4月末は銀行が異常に混んでいたため、月末時点で通帳を記帳せず、実際に確認したのは5月6日になってから。
　やはり手を抜いてはいけないと大いに反省した次第。

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ヒーズ株式会社

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