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子供時代の素直な憧れ [気づき]

 小学生の頃、毎月の給料は今と違って現金で支給されていた。 
 ある夏休みの日、祖父母の家に遊びに行っていた時に、たまたま、祖父が祖母に給料袋を渡す場面に遭遇した。驚いたのはその給料袋の厚み。父親のとは全然違うのである。

 それを見た私は、子供心に「おじいちゃんはすごいなあ。僕も大人になったらおじいちゃんみたいにたくさんお給料が稼げるように頑張らなきゃ。」と思ったことを今でも覚えている。

 一方、私の故郷には一代で運送会社を築き上げた知り合いがいる。
 血縁関係はないのだが、私も子供の時分によく可愛がってもらい、時々そのご自宅にも遊びに行かせてもらっていた。会社の隣りにあったご自宅には、鯉がたくさん泳いでいる池があり、お手伝いさんもおられた。

 私にとってはお金持ちとして最初に頭に浮かぶのは今でもその知り合いの家である。

 当時は祖父やその知り合いがどれだけの努力と苦労を重ねてそれぞれの地位や名誉をつかんだのかは知るよしもない。また、その頃はまだ日本が高度成長期だったという時代背景もある。

 しかし、振返ってみると、私の住んでいた田舎であっても、周りには、なんとなく「ああいうふうになりたい。」とか、「なれたらいいなあ。」と子供が素直に憧れを持てる人が誰しも数人はいたように思う。

 翻って今、果たして子供が自然と目標にできる人がその子の周りには何人ぐらいいるであろうか。 
 私自身には子供はいないが、仮に子供がいても、親である私のようになりたいと思うかどうかははなはだ疑問である。
 むろん、給料の多寡や家の大きさが人の評価のすべてではないが、子供が自然に尊敬できる大人の数が私が小学生だった頃に比べると、相対的には激減しているような気がする。

 人間は育つ環境によって大きく影響されるという。遠いところではなく、自分の身近に敬意と憧れの対象となる人がいるかどうかは大きな違いである。
 「最近の子供は・・・」とか、「近頃の教育はなってない。」と嘆く前に、我々大人が子供の目にどのように映っているかを考え、真摯に反省することの方が先決かもしれない。

お金がきちんと回る世の中を作ります。


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