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リスク管理のさじ加減 [リスク管理]
こんにちは、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「2時間かかりますけど、よろしいですか?」
後ろの壁には「首都高速渋滞中」の札。
先日、出張帰りに空港バスのチケットカウンターに
並んだ時のことです。
師走の金曜日。
道路も混んでいるので、
一瞬どうしようかと迷いましたが、
後は自宅に帰るだけだったので、
「いいですよ。」
と回答。
バスは4割ほどの乗車率で、
20時15分に羽田第2空港を出発。
その後、新宿あたりで
多少スピードは落ちたものの、
バスは概ね順調に走行しました。
係りの人の予想は見事に外れ、
21時15分ちょうどに調布駅北口に到着。
ほぼ予定通りの時間に帰宅できました。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
自宅の最寄り駅である調布からは
羽田空港までは直通の空港バスが
走っています。
早ければ45分、通常は1時間ぐらいで
空港まで行けるので、たいへん便利。
実は今回、行きもバスで行こうと
思っていたのですが、
朝は首都高速&中央高速の渋滞が
特に激しいので、最終的には
電車&モノレールで空港に行きました。
万が一、バスが予定よりも大幅に遅れて、
飛行機に乗り遅れるリスクを
「回避」した訳です。
一方で、帰りは時間が遅くなっても
特段何か支障が出る訳ではないので、
時間がかかるというリスクを
「受容」したことになります。
一般的にリスクに対する対応としては
・回避
・低減
・共有
・受容
の4つがあります。
リスクを「低減」する場合は
・バックアップシステムを作る
リスクを「共有」する場合は
・保険契約を締結する
というようにお金や手間がかかります。
このため、経営資源が乏しい中小企業では
(最初から)リスクを回避する
か
(やむなく)リスクを受容する
ことが、実際には多いのではないでしょうか。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
交通手段をどうするかは
大した選択ではありませんが、
会社経営では、日々リスクを念頭に置きながら
判断を迫られます。
先日も、ある打ち合せの際に、
今後の製造委託先をどうするか
という話になりました。
現行の条件では200個単位でしか
発注できないのですが、
交渉の結果、多少価格を上げると
50個単位で発注できる先が見つかったのです。
販売価格を上げないと
商品1個当りの利益は減ってしまう
のですが、
以前よりも、小ロットでタイムリーに
発注できる点は
資金繰りの観点からはかなり魅力的
と言えます。
この場合、製造原価の値上がりに伴う
リスクを受容することになりますが、
何を受容し、何を回避すべきか
は、会社によって異なりますし、
同じ会社でも状況によって
日々刻々と対応は変わってきます。
このため、
======================
・一度は回避したリスクを今は受容できないか
・受容しているリスクが想定を超えていないか
======================
を常に見直すことがポイント。
その結果、トータル的なリスクの低減につながります。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
ところで、先のチケットカウンターの対応。
「2時間かかる」というリスクを
事前に告げることで、
後から文句を言われるリスクを
回避しようとしています。
もちろん、必要な情報はきちんと
提供しなければなりませんが、
あまりリスクばかり強調すると、
お客さんが逃げてしまう恐れも・・・。
この当りのさじ加減、
なかなか難しいところですね。
「2時間かかりますけど、よろしいですか?」
後ろの壁には「首都高速渋滞中」の札。
先日、出張帰りに空港バスのチケットカウンターに
並んだ時のことです。
師走の金曜日。
道路も混んでいるので、
一瞬どうしようかと迷いましたが、
後は自宅に帰るだけだったので、
「いいですよ。」
と回答。
バスは4割ほどの乗車率で、
20時15分に羽田第2空港を出発。
その後、新宿あたりで
多少スピードは落ちたものの、
バスは概ね順調に走行しました。
係りの人の予想は見事に外れ、
21時15分ちょうどに調布駅北口に到着。
ほぼ予定通りの時間に帰宅できました。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
自宅の最寄り駅である調布からは
羽田空港までは直通の空港バスが
走っています。
早ければ45分、通常は1時間ぐらいで
空港まで行けるので、たいへん便利。
実は今回、行きもバスで行こうと
思っていたのですが、
朝は首都高速&中央高速の渋滞が
特に激しいので、最終的には
電車&モノレールで空港に行きました。
万が一、バスが予定よりも大幅に遅れて、
飛行機に乗り遅れるリスクを
「回避」した訳です。
一方で、帰りは時間が遅くなっても
特段何か支障が出る訳ではないので、
時間がかかるというリスクを
「受容」したことになります。
一般的にリスクに対する対応としては
・回避
・低減
・共有
・受容
の4つがあります。
リスクを「低減」する場合は
・バックアップシステムを作る
リスクを「共有」する場合は
・保険契約を締結する
というようにお金や手間がかかります。
このため、経営資源が乏しい中小企業では
(最初から)リスクを回避する
か
(やむなく)リスクを受容する
ことが、実際には多いのではないでしょうか。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
交通手段をどうするかは
大した選択ではありませんが、
会社経営では、日々リスクを念頭に置きながら
判断を迫られます。
先日も、ある打ち合せの際に、
今後の製造委託先をどうするか
という話になりました。
現行の条件では200個単位でしか
発注できないのですが、
交渉の結果、多少価格を上げると
50個単位で発注できる先が見つかったのです。
販売価格を上げないと
商品1個当りの利益は減ってしまう
のですが、
以前よりも、小ロットでタイムリーに
発注できる点は
資金繰りの観点からはかなり魅力的
と言えます。
この場合、製造原価の値上がりに伴う
リスクを受容することになりますが、
何を受容し、何を回避すべきか
は、会社によって異なりますし、
同じ会社でも状況によって
日々刻々と対応は変わってきます。
このため、
======================
・一度は回避したリスクを今は受容できないか
・受容しているリスクが想定を超えていないか
======================
を常に見直すことがポイント。
その結果、トータル的なリスクの低減につながります。
・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・
ところで、先のチケットカウンターの対応。
「2時間かかる」というリスクを
事前に告げることで、
後から文句を言われるリスクを
回避しようとしています。
もちろん、必要な情報はきちんと
提供しなければなりませんが、
あまりリスクばかり強調すると、
お客さんが逃げてしまう恐れも・・・。
この当りのさじ加減、
なかなか難しいところですね。
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