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土日祝日は電話に出ない宣言 [営業]
私が最初に転勤を経験したのは今からちょうど22年前。年号が昭和から平成に変わってしばらくしてからでした。
転勤先の支店長だった方はとても仕事熱心な方。かつ非常にせっかちと評判で、何か思いついたら土曜日であろうが、日曜日であろうが、お構いなしに電話がかけるという人でした。
私のような担当者にはさすがに直接電話をかけてこられませんが、課長連中にはバンバン電話が・・・。今と違ってまだ携帯電話がなかったため、自宅の電話がリンリン鳴っていたらしいのです。
ところが、直属の上司であるA課長は、
「自分は土日祝日に仕事の電話がかかってきても一切出ない」
と我々部下の前で公言されていました。
サラリーマンが所属部署のトップの電話に休日は出ないというのもかなり勇気のいることだと思いますが、支店長も休日電話しても毎回A課長がつかまらないので、その内諦めて電話をかけてこなくなったそうです。
だからと言ってA課長に対する支店長の評価が低かったかというと、そんなことはありませんでした。
私が見る限りにおいても普段何かと支店長の相談にのっているのはA課長。5~6人いた課長の中で一番信頼されていたように思います。
しばらくしてからA課長はめでたく昇進され、他の部署にご栄転に・・・。
サラリーマンの働き方として見習うべきかどうかはさておき、会社が商品やサービスを提供する上でA課長のやり方は一つ参考になります。
今はITの普及もあり、24時間365日対応するのは当たり前みたいな感覚になりつつあります。
セブンイレブンだって店名の通り7時から11時しか開いていない店舗を最近は見かけたことがありませんし、デパートも多くの店が年始を除いてほぼ年中無休で営業しています。
けれども多くの消費者の場合、真夜中にコンビニに行くのはごくたまにあるぐらい、デパートが毎週水曜日休みであっても大勢に影響がない、と言えるのではないでしょうか。
A課長の場合は土日に電話に出ないことで、支店長の方が折れて連絡しなくなったのですが、それで業務に重要な事態を引き起こした訳ではありません。支店長の指示が休日でなく、月曜日の朝一番に行われる
よう変わっただけです。
つまり、対応時間を絞り込むことで、言わば業務の効率化が図れたとも言えます。
経営資源が限られている中小企業にとっては所詮物量に勝る大企業と真っ向勝負してもなかなか勝ち目がないのも事実。
しかし、「他社が年中無休でやっているから、うちもやらなければ」といって過去の風習や変な先入観だけに囚われていてもそこでは他社と差別化できません。
仮に週休2日にし、休みに商品を買いたいお客さんを逃したとしても、残り週5日に資源を集中させることで、より深くお客さんとの絆を深めることも可能です。その結果、会社全体としては収益率がアップするということもあるのではないかと思います。
かのA課長も土日はどのように過ごしていたのかは知りませんが、平日は毎日遅くまでと仕事をされており、業務の成績も抜群でした。
やや営業時間の話が中心になりましたが、これは時間に限らず、商品の機能やサービスの質においても同じこと。
「あれもこれも」ではなく、「あれはダメだけれどこれはすごい」という特徴があれば、一定の顧客層はしっかりと獲得できるはずです。
何かを捨てることは勇気のいること。しかし、捨てることで新たな展望が開けることも時にはあるのではないでしょうか。
転勤先の支店長だった方はとても仕事熱心な方。かつ非常にせっかちと評判で、何か思いついたら土曜日であろうが、日曜日であろうが、お構いなしに電話がかけるという人でした。
私のような担当者にはさすがに直接電話をかけてこられませんが、課長連中にはバンバン電話が・・・。今と違ってまだ携帯電話がなかったため、自宅の電話がリンリン鳴っていたらしいのです。
ところが、直属の上司であるA課長は、
「自分は土日祝日に仕事の電話がかかってきても一切出ない」
と我々部下の前で公言されていました。
サラリーマンが所属部署のトップの電話に休日は出ないというのもかなり勇気のいることだと思いますが、支店長も休日電話しても毎回A課長がつかまらないので、その内諦めて電話をかけてこなくなったそうです。
だからと言ってA課長に対する支店長の評価が低かったかというと、そんなことはありませんでした。
私が見る限りにおいても普段何かと支店長の相談にのっているのはA課長。5~6人いた課長の中で一番信頼されていたように思います。
しばらくしてからA課長はめでたく昇進され、他の部署にご栄転に・・・。
サラリーマンの働き方として見習うべきかどうかはさておき、会社が商品やサービスを提供する上でA課長のやり方は一つ参考になります。
今はITの普及もあり、24時間365日対応するのは当たり前みたいな感覚になりつつあります。
セブンイレブンだって店名の通り7時から11時しか開いていない店舗を最近は見かけたことがありませんし、デパートも多くの店が年始を除いてほぼ年中無休で営業しています。
けれども多くの消費者の場合、真夜中にコンビニに行くのはごくたまにあるぐらい、デパートが毎週水曜日休みであっても大勢に影響がない、と言えるのではないでしょうか。
A課長の場合は土日に電話に出ないことで、支店長の方が折れて連絡しなくなったのですが、それで業務に重要な事態を引き起こした訳ではありません。支店長の指示が休日でなく、月曜日の朝一番に行われる
よう変わっただけです。
つまり、対応時間を絞り込むことで、言わば業務の効率化が図れたとも言えます。
経営資源が限られている中小企業にとっては所詮物量に勝る大企業と真っ向勝負してもなかなか勝ち目がないのも事実。
しかし、「他社が年中無休でやっているから、うちもやらなければ」といって過去の風習や変な先入観だけに囚われていてもそこでは他社と差別化できません。
仮に週休2日にし、休みに商品を買いたいお客さんを逃したとしても、残り週5日に資源を集中させることで、より深くお客さんとの絆を深めることも可能です。その結果、会社全体としては収益率がアップするということもあるのではないかと思います。
かのA課長も土日はどのように過ごしていたのかは知りませんが、平日は毎日遅くまでと仕事をされており、業務の成績も抜群でした。
やや営業時間の話が中心になりましたが、これは時間に限らず、商品の機能やサービスの質においても同じこと。
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顧客に振り回されるのではなく、顧客をマネージするということですね。素晴らしいことだと思います。
by iseki (2011-02-07 12:10)
成績も残されていたから結果このようになったのでしょうが
逆だと電話対応もいまいちだから・・とか言われてしまっていたかもしれません。後からは何とでもいえますね。
by 黒髪 (2011-02-07 15:17)
isekiさん
コメントありがとうございます。
休みをどうするかは別にしても、自分の出来ること、やらないことを明確にすることで、よりコアな顧客を獲得できるではと考えています。
by 岩井徹朗★会社の土台作り (2011-02-07 16:12)
黒髪さん
コメントありがとうございます。
もちろん、支店長が見るべきところはきちんと見て評価していたという幸運もあったと思います。
自分がサラリーマンの時には上司の電話に出ないという勇気はありませんでした。
by 岩井徹朗★会社の土台作り (2011-02-07 16:16)