SSブログ
★根性論を脱し、PDCAサイクルを回して会社の持続的な成長につなげる手法は「こちら」をご覧下さい。
★中小企業のためのPDCA実践講座

事業計画の数字はシンプルに [事業計画]

こんにちは、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。


今週初め、クライアントさんから
今月にお振込いただく金額の計算書が
送られてきました。


着手金分を除くと3ヵ月に1回の精算で、
金額の計算方法については
契約書に定めています。


しかし、スタート当初は、
金額の捉え方の点で、多少
双方に認識の違いがありました。

このため、先方の計算した数字と
当方の予想した数字に差が出る
ことがあったのです。


でも、精算も今回で3回目。

先月こちらで出した数字と
先方の計算書の数字が一致。


やはり、数字が一発で合うというのは
気持ちがいいものです。


・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・

資金繰りの中でも、
特に売上の予想は
いろいろ変動要因が重なるため、
一筋縄ではいきません。


先のクライアントさんの例で言うと、

当方に振込まれる金額は、


 元金×利率×期間


で計算されます。


例えば、仮に


 元金=1,000,000円
 利率=3%
 期間=3ヵ月


とすると、振込金額は


 1,000,000円×3%×3ヵ月/3ヵ月
 =30,000円


です。


しかし、現実には
元金、利率、期間が変動するため、
振込の前に双方で金額を
チェックしているのです。


・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・

資金繰りで面倒なのは、
やはり将来の予想の立て方です。


そこで、私がお薦めしているのは

================
 中学生が分かるレベルの数式
================

です。


また、

===============
 数字を出す際の考慮すべき
 項目は3つ以下がベスト
===============

と考えています。


どんなに緻密に計画を立てても
しょせん計画は計画。

必ずしも、予想した通りの数字にはなりません。


前述の計算でも、元金、利率、期間
という3要素が、それぞれ3ヵ月毎に変化します。

特に利率は毎回変動します。


この点、利率の算出方法を計算式に
組み込むこともできなくはありません。


けれども、仮に利率が予想通りであっても、
元本が変化すれば、結果的に
もらえる金額も大きく変わります。


このため、
利率の計算式を盛り込むと
かえって複雑になって、
手間ばかりかかるだけなので、

弊社で資金繰りを見込む際には、


 10~12月:3%

 1~3月:5%


と一定の数字を置いて計算し、
計画を立てています。


以前、ある取引先で、
事業計画書を見せてもらった時、
「回帰分析」という複雑な式を使って
売上予想を立てておられました。


おそらく、数学が得意な経営陣が
緻密に分析されて出された計画
だったのでしょう。

けれども、その後、
その事業は計画とは大きく乖離した
成績だったのを記憶しています。


特に理系出身の経営者の方には、
複雑な計算式を駆使して
スゴイ事業計画を作られる方も
おられます。


しかし、ポイントは

==================
 計画と実績を振り返る時に
 どの要素が予想と違っていたのかを
 簡単に特定できること
==================

だと思います。


この点、特に中小企業の場合、

================
 ・使う算式は加減乗除の4つ

 ・計算に使う項目は3つ
================

ぐらいに絞った方が
結果的には効果が高いと考えています。


・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・

会社が資金繰りや事業計画を説明する
主な相手先である銀行員。


私と同じく、文系出身者が多いので、

 足し算や掛け算で出した数字は
 きちんと理解できて
 上司や審査部もしっかりと説得できる

けれども、

 微分や積分が入ってくると、
 なかなか社内で説明しきれない

ことが多いという現状もあります。


================
 数字の予想はシンプルに
================

を心掛けたいですね。

nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

■メルマガ
口座残高に経営判断が影響されない安定した経営を実現するためのメルマガ「【UCF】超キャッシュフロー経営通信」の詳細は「こちら」 → http://bit.ly/heeze_ucfmaill
■ HP
成長支援部作り → http://www.basis01.com/
■ Facebookページ
社長の頭の中にしかないことは、言語化、数字化してこそ価値がある → https://www.facebook.com/heeze2006

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。