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浦島太郎伝説 [銀行]
こんにちは、岩井徹朗です。
子供の頃に読んだ童話「浦島太郎」。
やはり、地上に戻ってきた最後の場面が
印象的です。
ハッピー・エンドとは言えない微妙な
結末に、読み終わった後、子供心にも
「あれれっ」
と思ったことを覚えています。
*****************************************************
ところで、銀行の中でも、時々
「あの人は『浦島太郎』だからねえ・・・」
といった会話がなされることがあります。
銀行員は平均すると3年毎に職場が
変わります。
私の職歴を振返ってみても、銀行時代
支店→支店→本社→支店→本社
→海外→本社
と合計7つの部署を経験しました。
支店にいるときは取引先の企業と日々
接する仕事。皆様がよく知る一般的な
銀行員らしい業務です。
しかし、本社や海外では、銀行本来の
企業向け融資や営業をやる訳ではあり
ません。
本社の仕事の中には
審査部
のように支店から回ってきた融資案件を
チェックする部署もあります。
しかし、
総務部、人事部、経理部、秘書室
といったように一般の会社と同じように
管理部門の仕事をする部署や
業務推進部、事務推進部
といったように支店や事務を統括する
部署があります。
また、
証券部、市場金融部
といったように、普通は金融機関にしか
ない部署もあります。
そして、これらの部署に配属されると、
会社の方と丁々発止のやりとりをする
訳ではありません。
このため、どうしても支店(もしくは
審査部)から離れた期間が長くなると、
----------------------------------------------------
会社と接する時の「勘」が鈍く
なってしまう
----------------------------------------------------
のです。
私自身も最後に支店を経験した後、5年
以上は現場から離れていました。
このため、海外から戻って審査部に配属に
なった時、やり方が以前とはかなり変わって
いたので、最初はすごく戸惑いました。
本店や海外にいても、通達が回って
くるため、規程やマニュアルの変更が
あったことは知っていました。
しかし、本を読んで覚えた知識がすぐに
実践では役立たないように、単に知って
いるだけでダメ。
日々その知識を使って仕事をしていないと、
いざという時使えません。
そこで、本社経験や海外勤務の長い人が
何年かぶりに現場の支店に戻ってきた時、
ちょっと動きが遅かったり、トンチンカン
な質問をしたりしていると、
「浦島太郎」
と呼ばれて秘かに揶揄されるのです(汗)。
中には、ずっと「浦島太郎」状態の人も
いましたが、大半の人は竜宮城へ行く前の
精悍な「浦島太郎」に戻ります。
業務になれてくると、だんだんと昔の
経験も思い出して、仕事のペースも
徐々に上がってきます。
しかし、現場の一線でバリバリやるには
やはりある程度の時間的な猶予が必要と
言えます。
*****************************************************
もし、御社の担当ラインの中で、
「どうもこの人とはなかなか
話が通じないなあ・・・」
と感じる人がいたら、機会を見つけて
さりげなくその方の職歴を聞いてみると、
案外簡単に理由が分ったりします。
もし、相手が「浦島太郎」状態だと以前より
時間がかかったり、余計な手間がかかったり
します。
本来銀行として人が替わることによって
サービス水準が変わることに
「それってどうなの?」
と思われる経営者の方もいらっしゃる
かもしれませんね。
しかし、残念ながら、人によって多少の
違いが出るのは明らかな事実。
会社としては、あくまで
----------------------------------------------------
銀行員が替れば、御社に対する
スタンスも変わることがある
----------------------------------------------------
という前提で動く必要があります。
御社の大切な資金繰りに影響が出ない
よう注意したいですね。
子供の頃に読んだ童話「浦島太郎」。
やはり、地上に戻ってきた最後の場面が
印象的です。
ハッピー・エンドとは言えない微妙な
結末に、読み終わった後、子供心にも
「あれれっ」
と思ったことを覚えています。
*****************************************************
ところで、銀行の中でも、時々
「あの人は『浦島太郎』だからねえ・・・」
といった会話がなされることがあります。
銀行員は平均すると3年毎に職場が
変わります。
私の職歴を振返ってみても、銀行時代
支店→支店→本社→支店→本社
→海外→本社
と合計7つの部署を経験しました。
支店にいるときは取引先の企業と日々
接する仕事。皆様がよく知る一般的な
銀行員らしい業務です。
しかし、本社や海外では、銀行本来の
企業向け融資や営業をやる訳ではあり
ません。
本社の仕事の中には
審査部
のように支店から回ってきた融資案件を
チェックする部署もあります。
しかし、
総務部、人事部、経理部、秘書室
といったように一般の会社と同じように
管理部門の仕事をする部署や
業務推進部、事務推進部
といったように支店や事務を統括する
部署があります。
また、
証券部、市場金融部
といったように、普通は金融機関にしか
ない部署もあります。
そして、これらの部署に配属されると、
会社の方と丁々発止のやりとりをする
訳ではありません。
このため、どうしても支店(もしくは
審査部)から離れた期間が長くなると、
----------------------------------------------------
会社と接する時の「勘」が鈍く
なってしまう
----------------------------------------------------
のです。
私自身も最後に支店を経験した後、5年
以上は現場から離れていました。
このため、海外から戻って審査部に配属に
なった時、やり方が以前とはかなり変わって
いたので、最初はすごく戸惑いました。
本店や海外にいても、通達が回って
くるため、規程やマニュアルの変更が
あったことは知っていました。
しかし、本を読んで覚えた知識がすぐに
実践では役立たないように、単に知って
いるだけでダメ。
日々その知識を使って仕事をしていないと、
いざという時使えません。
そこで、本社経験や海外勤務の長い人が
何年かぶりに現場の支店に戻ってきた時、
ちょっと動きが遅かったり、トンチンカン
な質問をしたりしていると、
「浦島太郎」
と呼ばれて秘かに揶揄されるのです(汗)。
中には、ずっと「浦島太郎」状態の人も
いましたが、大半の人は竜宮城へ行く前の
精悍な「浦島太郎」に戻ります。
業務になれてくると、だんだんと昔の
経験も思い出して、仕事のペースも
徐々に上がってきます。
しかし、現場の一線でバリバリやるには
やはりある程度の時間的な猶予が必要と
言えます。
*****************************************************
もし、御社の担当ラインの中で、
「どうもこの人とはなかなか
話が通じないなあ・・・」
と感じる人がいたら、機会を見つけて
さりげなくその方の職歴を聞いてみると、
案外簡単に理由が分ったりします。
もし、相手が「浦島太郎」状態だと以前より
時間がかかったり、余計な手間がかかったり
します。
本来銀行として人が替わることによって
サービス水準が変わることに
「それってどうなの?」
と思われる経営者の方もいらっしゃる
かもしれませんね。
しかし、残念ながら、人によって多少の
違いが出るのは明らかな事実。
会社としては、あくまで
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銀行員が替れば、御社に対する
スタンスも変わることがある
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という前提で動く必要があります。
御社の大切な資金繰りに影響が出ない
よう注意したいですね。
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