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解決力のある専門家 [人材]

 毎週月曜日の日経新聞に「挑む」という題名のコラムが掲載されていますが、今回は塾の講師の話題。来年度の授業編成を決めるにあたってのいろいろなエピソードが出ていました。

 その中で私が一番興味を引いたのは、ある英語講師の話。

 原文を引用させてもらうと、

 「ある英語講師は、生徒が質問にくると、やおら5、6冊の辞書を取りだし、単語を調べ『この辞書ではこう言っているが、あっちの辞書で・・・・・・』とやり始めるものだから、生徒も辟易してしまう。」

 この先生、非常に研究熱心で熱意もあるのに、「生徒の方を向いていない」ために生徒に人気がないというご指摘です。

 私も仕事の関係上、いろいろな専門家の方に質問したり、ご相談にのっていただいたりしますが、中にはこの英語講師のような方もおられます。

 すなわち、

 「それを解決するには、A、B、Cと三つ方法があって・・・。」

 「この場合、一般的にはこうすべきですが、」

という前置きや理論の説明が多く、こちら側が聞きたい対応策が結局分らず仕舞いというケースも。

 恐らくより正確な情報を伝えようとされているのは理解できるのですが、質問する方は学説の違いや理論の裏づけを聞きたい訳ではなく、

 「この場合はどうしたら一番良いのか?」

を教えてほしいのです。

 もちろん、間違った解決策や結論を提示されるよりは良いのかもしれませんが、こちらとしてはいろいろな考え方や方法がある中で、

 「あなただったらどう考えるか?」

 「どの方法を採用するのがベストなのか?」

といったことを求めているのです。

 塾の場合、試験に合格するための「正解」があるため、生徒が何を聞きたいのかを理解すれば、それにあった結論を出すことは可能です。

 一方、仕事の場合、必ずしも「正解」が一つとは限りません。
 また、今日の時点では「正解」であっても、明日になれば、その方法は「不正解」になってしまうことも多々あります。
 したがって、教える側も責任回避やリスクヘッジのために、ついついいろいろなメニューを提示しがちです。

 このあたり、専門家が「質問者や相談者の方を向く」姿勢が問われるとともに、質問する側も「答える人の方を向く」能力もポイントになる気がします。

 相手側の状況に応じてベストの解決策を提案すること、中には相手側の痛みを伴う案もあるだけになかなか簡単なことではありませんね。
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