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お金があるうちに資金繰り表の作成を [資金繰り]

 あるクライアントさんに、その後の状況確認のために電話したところ、

 「今月は思ったよりも売上が伸びており、なんとかなりそうです。」

という答えが返ってきました。声のトーンも高く、元気そうな様子だったので、少し安心しました。

 私も仕事柄資金繰りのご相談にのることが多いのですが、「もう少し早く相談していただいていたらよかったのになぁ」と感じることが時々あります。

 今のご時勢、なかなか銀行も融資してくれない状況であり、ましてや出資を仰ぐことはよほど将来性のあるビジネスでない限り難しいのが現状です。

 資金繰り表は本来資金があるうちに作るものであって、資金不足になってからではその価値は半減していまいます。

 現在当社ではウェブサイトを開設し、資金繰りにお困りの方や資金繰り表の作成で悩んでいる方へのコンタクトを図ろうとしています。

 しかし、問題は資金繰り表を作成できてもそれだけでは資金繰りは改善しないということです。

 資金繰りを把握するのはあくまで必要条件であって、十分条件ではありません。

 現状の資金繰り(見込)をベースに何を削って、何に重点を置くか。
 この「計画→実行」のプロセスがないと業績は改善せず、資金不足は続いたまま。

 ましてや計画通り実行したとしても、思い通りに売上があがるとも限らず、「実行→検証」のプロセスが必ず必要になってきます。

 したがって、最低でも3ヶ月ぐらいの余裕がないと、起死回生の一手を打つに打てないという状況にもなりかねません。

 先のクライアントさんは私にご相談いただく前にご自身で必要な手立てをきちんと実行されていました。
 まだまだ予断は許さない状況かとは思いますが、過去に経験されたご苦労や打っていた布石が今後に必ず活きてくるものと確信しています。

 これから年末にかけて何かと資金需要が逼迫する季節。
 早めのパブロンではありませんが、早め、早めの資金繰り対策を多くの会社が実行できるように創意工夫を続けていきたいと思います。 
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コメント 4

Santa

個人ですが、お金がなくなってからやりくり表なしの自転車
状態です。
ん、それって…多重債務?!
なんとかんせんと…。
by Santa (2010-10-14 11:32) 

岩井徹朗★会社の土台作り

Santaさん

コメントありがとうございます。
私も個人の資金繰りはどんぶり勘定ですが・・・。

by 岩井徹朗★会社の土台作り (2010-10-14 18:45) 

ビジネスサテライト

こんにちは!
いつも拝見しています。
参考になるお話をたくさん書いてください。
by ビジネスサテライト (2010-10-17 15:14) 

岩井徹朗★会社の土台作り

ビジネスサテライトさん

コメントありがとうございます。お言葉大変励みになります。

by 岩井徹朗★会社の土台作り (2010-10-18 13:55) 

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