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経営革新と助成金 [資金繰り]

 今日はあるコンサルタントの方に経営革新および助成金についていろいろと教えていただきました。

 ある程度予想できていた事ではありますが、どちらも中長期的な観点からすれば企業にとって有効ですが、なかなか認定をもらうのは簡単ではなく、短期的な資金調達の手段として期待してはいけないと感じた次第です。

 だからこそ助成金専門のコンサルティング業をやっている会社もある訳なのでしょうね。

 ところで、今日お話を伺っていて面白かったのは、経営革新を認定するのも、助成金を出すのも都道府県や国といったいわばお役所であるということに関連する点です。

 つまり、交渉相手はあくまでお役人であるということ。

 それゆえ、通常のビジネスでのセールスや交渉と違い、お役人特有の考え方や行動パターンがある模様なので、それを踏まえた対応が必要になるという点です。

 私がした質問の一つは、

 「銀行から融資を受けるのがちょっと難しいような会社の場合、経営革新を認定されることはないのでしょうか?」

というもの。

 コンサルタントの方のお答えは、

 「厳密に企業の財務を審査する訳ではありません。明らかに『この計画を無理でしょう。』という場合は却下されますが、よく役所の人が言うのは、『この件は金融機関に相談されましたか?』ということです。・・・」

 つまり、お役人としては、経営革新を認定したは良いが、その後銀行で融資を断られ、役所に対して不平や文句をつけられるという事態は避けたいらしいのです。

 したがって、先の「相談されましたか?」の質問に対しては、(仮にまだ相談していなくても)「相談しました。」と回答した方が話が先に進むとのこと(笑)。

 もちろん、教科書的な手順としては、事前に銀行ともきちんと相談の上経営革新認定の話を進めた方が良い訳ですが、銀行だって、認定がおりる前に融資に対する回答を正式に出すことはありません。

 このため、ここはあうんの呼吸で進めていくケースが多いのかと思いますが、対お役人に対しては、銀行ときっちりネゴ済みという態度で臨んだ方がどうもよさそうな感じです。

 相手の性行を踏まえて交渉。助成金をもらう際にも留意すべきポイントかもしれませんね。
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黒髪

相手を知る・・・・大事ですね~。
by 黒髪 (2010-12-15 22:43) 

岩井徹朗★会社の土台作り

黒髪さん

コメントありがとうございます。
結局のところ制度を運用するのも人。「相手の立場に立って・・・」とよく言われますが、ついつい自分の目線で判断しがちという気がします。
by 岩井徹朗★会社の土台作り (2010-12-16 10:49) 

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