SSブログ
★根性論を脱し、PDCAサイクルを回して会社の持続的な成長につなげる手法は「こちら」をご覧下さい。
★中小企業のためのPDCA実践講座

会社の中で最初に見られる数字 [経営]

こんにちは、ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

銀行員や投資家など、いわゆるお金の出し手は、
会社の数字のどこに注目しているのでしょうか。


現在、弊社は、

 貸金業としてお金をご融資する

ことや、

 投資家として他社に出資する

ことは事業としてやっていません。


ただし、長年銀行員として、
数多くの会社の財務を見てきた“癖”として
会社の決算書をもらうと、
まず最初に目がいく箇所があります。


それは、

=======================
 貸借対照表の「純資産
=======================

のところです。


・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━━・━・━・━・

純資産とは何かについて説明しだすと、
長くなるので、ここでは省略しますが、

簡単に一言で言えば、純資産とは、

 株主が出したお金と
 会社の儲け(損)の合計

です。


そこで、


 ・純資産がプラスかマイナスか

 ・プラスの場合、いくらプラスなのか

 ・マイナスの場合、いくらマイナスなのか


を見る訳です。


以前は株式会社を作る際に
最低でも資本金が1,000万円必要でした。

このため、ざっくりと言えば、
累計で会社の赤字が1,000万円未満なら
純資産はプラスです。

しかし、
今は資本金1円から会社を設立できる時代。

この点、昔に比べると、
誰でも気軽に会社を設立できるように
なりました。


けれども、資本金が少ないと
ちょっと赤字を出しただけで、
すぐに純資産がマイナスになってしまいます。

すると、銀行員は

 「御社は債務超過ですね・・・」

といってなかなかお金を貸してくれません。


純資産がマイナスになっても
それだけで会社が倒産する訳ではありません。

ただし、もしお金が必要になって、

 ・銀行からの借入

 ・投資家からの出資

を受けて足りない資金を調達しようと
お考えになった場合、

=======================
 純資産がマイナスであることは
 圧倒的に不利な状況にある
=======================

と言えます。


この点は
既に何年も企業経営に携わっておられる
ベテランの経営者の方は
既にご存知のことと思います。

一方で、
比較的小資本で事業を始められて、
1~2期目でなかなか黒字にならず、
純資産がマイナスになって、
次の資金調達にご苦労されている
経営者の方が多いのも事実です。


貸借対照表の数字は、
決算時点でのいわば「スポット」の数字。


しかし、純資産の数字には、


 ・会社が過去どのくらい儲けてきたか

 ・株主がどのくらい本気で事業に
  お金をつぎこんできたか


という「会社の歴史」が反映されています。


このため、なかなかごまかしが効きません。


概念的には少し分かりづらい純資産ですが、

=======================
 会社の数字の中では、
 最初に「純資産」を見られることが多い
=======================

ということは覚えておいていただければ
と思います。

nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

■メルマガ
口座残高に経営判断が影響されない安定した経営を実現するためのメルマガ「【UCF】超キャッシュフロー経営通信」の詳細は「こちら」 → http://bit.ly/heeze_ucfmaill
■ HP
成長支援部作り → http://www.basis01.com/
■ Facebookページ
社長の頭の中にしかないことは、言語化、数字化してこそ価値がある → https://www.facebook.com/heeze2006

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。