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ちぐはぐ3連発で売上が大幅減少 [マネジメント]
昨晩はほぼ1年ぶりに知人2人と会食。
1年前は2人とも同じA社にいたが、昨年秋にBさんは転職、もう一人のCさんはまだA社にいる。
久しぶりの再会を祝して乾杯した後、話題は自然とA社のことに。
A社の社長とは私も2、3度会ったことがあるが、最近どうもA社の状況はよくないらしい。
2人の話を総合すると、第三者である私が聞いても、どうにもA社の動きは「ちぐはぐ」なのである。
①ちぐはぐ・その1:原点回帰
A社の社長、あるコンサルタントの人から、
「こういう時代は、原点回帰すべきである。」
というアドバイスをもらったらしい。
私が推測するには、そのコンサルタントの人は、おそらく
「A社の本業である製造をもう一度見直して、そこから派生して何をしたらよいかを検討しなさい。」
と言いたかったのだと思うが、社長が出した指示は
「新規顧客の開拓は一切やらなくてよい。それより既存顧客を大切にしろ。」
しかし、その指示が出る前からBさんやCさんが分析して出した結論は、
「既存顧客の体力が弱って取引量が減っており、新たに顧客を開拓しないとこのままではジリ貧になる。」
というもの。
ワンマン経営であるA社が出した結論は当然のことながら、新規開拓はやらないというもの。
その結果が今ボディーブローのように利いてきているのである。
一方、原点回帰と言われながら、A社では本業とは全く関係ない事業に数千万円のお金を投じているらしい。
②ちぐはぐ・その2:強みの放棄
私が以前訪問した際に感じたA社の強みは海外の現地法人を使った納期の短さ。
A社ではある東南アジアの国に現地法人を設立。その国の現地スタッフのIT技術の習熟度の高さ、手先の器用さ、そして人件費の安さをフルに活用。それまで、日本国内でやっていた業務の一部を海外に移植することで、他社よりも圧倒的に短い納期を実現していた。
そして、その事業を先頭に立って引っ張っていたのが、他ならぬBさんなのである。
しかし、Cさんによれば、Bさんの退職後、コミュニケーションの行き違いもあって、現地法人との間でいくつかトラブルが発生。業を煮やした社長が決断し、近々その現地法人を解散するらしい。
A社の事業は大型の機械を使った物作り。しかも最近は機械の発達により、作る人の技術的な差は出しにくくなりつつあるという。
せっかく他社との差別化要素であった海外現地法人の有効活用。大きな強みを放棄した後、A社は何を売りにするであろうか。
③ちぐはぐ・その3:幹部社員への対応
BさんはA社の役員でもあったが、次第に社長と意見が合わなくなって退職。
話をよく聞くと、どうも社長に対していろいろと提言した事が社長の癇に障ったらしい。
会社が成長してく過程で、社員の入れ替わりは当然起こり得ること。
しかし、今もA社に残っているCさんによれば、Bさんの替りとなるべく入社した人はどう考えても?のつく人。
そして、社長が現在登用している幹部社員は、みんなYESマンばかりとのことである。
結局、A社の売上はピーク時の三分の二以下にまで落ち込んでいる模様。
経費の削減を行ってなんとか持ちこたえているらしいが、Cさんは社内にあまり危機意識が感じられないことに不安を感じている様子であった。
私がA社の社長にお会いしたのはまだA社の業績が上り調子だった頃。
その頃の社長は言葉の節々に自信が満ち溢れており、昨日の二人の話には「え?あの社長が・・・」という感じで非常に驚いたというのが正直なところ。
しかし、会社は経営者の器よりも大きくならないと言う。
数年前までは順調に業績を伸ばしてきたA社。
再建への道はかなり厳しいが、社長が自分にとっては都合の悪い話にも虚心坦懐に耳を傾けることができれば、まだまだチャンスはあると思うのだが・・・。
1年前は2人とも同じA社にいたが、昨年秋にBさんは転職、もう一人のCさんはまだA社にいる。
久しぶりの再会を祝して乾杯した後、話題は自然とA社のことに。
A社の社長とは私も2、3度会ったことがあるが、最近どうもA社の状況はよくないらしい。
2人の話を総合すると、第三者である私が聞いても、どうにもA社の動きは「ちぐはぐ」なのである。
①ちぐはぐ・その1:原点回帰
A社の社長、あるコンサルタントの人から、
「こういう時代は、原点回帰すべきである。」
というアドバイスをもらったらしい。
私が推測するには、そのコンサルタントの人は、おそらく
「A社の本業である製造をもう一度見直して、そこから派生して何をしたらよいかを検討しなさい。」
と言いたかったのだと思うが、社長が出した指示は
「新規顧客の開拓は一切やらなくてよい。それより既存顧客を大切にしろ。」
しかし、その指示が出る前からBさんやCさんが分析して出した結論は、
「既存顧客の体力が弱って取引量が減っており、新たに顧客を開拓しないとこのままではジリ貧になる。」
というもの。
ワンマン経営であるA社が出した結論は当然のことながら、新規開拓はやらないというもの。
その結果が今ボディーブローのように利いてきているのである。
一方、原点回帰と言われながら、A社では本業とは全く関係ない事業に数千万円のお金を投じているらしい。
②ちぐはぐ・その2:強みの放棄
私が以前訪問した際に感じたA社の強みは海外の現地法人を使った納期の短さ。
A社ではある東南アジアの国に現地法人を設立。その国の現地スタッフのIT技術の習熟度の高さ、手先の器用さ、そして人件費の安さをフルに活用。それまで、日本国内でやっていた業務の一部を海外に移植することで、他社よりも圧倒的に短い納期を実現していた。
そして、その事業を先頭に立って引っ張っていたのが、他ならぬBさんなのである。
しかし、Cさんによれば、Bさんの退職後、コミュニケーションの行き違いもあって、現地法人との間でいくつかトラブルが発生。業を煮やした社長が決断し、近々その現地法人を解散するらしい。
A社の事業は大型の機械を使った物作り。しかも最近は機械の発達により、作る人の技術的な差は出しにくくなりつつあるという。
せっかく他社との差別化要素であった海外現地法人の有効活用。大きな強みを放棄した後、A社は何を売りにするであろうか。
③ちぐはぐ・その3:幹部社員への対応
BさんはA社の役員でもあったが、次第に社長と意見が合わなくなって退職。
話をよく聞くと、どうも社長に対していろいろと提言した事が社長の癇に障ったらしい。
会社が成長してく過程で、社員の入れ替わりは当然起こり得ること。
しかし、今もA社に残っているCさんによれば、Bさんの替りとなるべく入社した人はどう考えても?のつく人。
そして、社長が現在登用している幹部社員は、みんなYESマンばかりとのことである。
結局、A社の売上はピーク時の三分の二以下にまで落ち込んでいる模様。
経費の削減を行ってなんとか持ちこたえているらしいが、Cさんは社内にあまり危機意識が感じられないことに不安を感じている様子であった。
私がA社の社長にお会いしたのはまだA社の業績が上り調子だった頃。
その頃の社長は言葉の節々に自信が満ち溢れており、昨日の二人の話には「え?あの社長が・・・」という感じで非常に驚いたというのが正直なところ。
しかし、会社は経営者の器よりも大きくならないと言う。
数年前までは順調に業績を伸ばしてきたA社。
再建への道はかなり厳しいが、社長が自分にとっては都合の悪い話にも虚心坦懐に耳を傾けることができれば、まだまだチャンスはあると思うのだが・・・。
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ご訪問&nice!ありがとうございました。
by かずっちゃ (2010-07-09 21:20)
はじめまして!ご訪問、nice!ありがとうございました!
貴ブログを拝見して失礼ながら同感させていただきました。また訪問させていただきます。
by ダイナミック・ヒデ (2010-07-12 11:09)